『忘れられた叡智』
詩的寓話 目に見えない資本主義
田坂広志(著)/PHP研究所 / 2010年8月
皆さん、こんにちは。松山真之助です。
コスモスや紅葉など素敵な秋ですね。もしかして、食欲の秋だったり?(笑)
きょうは、「忘れられた叡智」(The Wisdom Forgotten) という田坂広志さん
の本をご紹介します。目に見えない大切なものをふっと思い出させてくれます。
<本書のきらめき>
この本は、著者の田坂さんご自身がTED東京2010で朗読された一篇の
詩から生まれた本です。 http://bit.ly/DrTasakaTED/
明かりを消したた暗い会場に、田坂さんの声が静かに流れる。
Once uopn a time,
There was a kingdom called
Globaria.
で始まるこの詩は、遠い未来(23世紀)から描かれています。
グロバリアには、ジャポニアとかアメリヤ、ラティナ、シノアなどの村
があり、野蛮な資本主義と呼ばれる経済制度のもとで生活をしていた。
アメリヤ村にある商人がいた。
その名をサブプリモという。(笑)
彼が売った膨大な偽商品のためにグロバリアは危機的状況に陥る。
ジャポニアの国も影響を受け、智恵子と賢治の両親が営んでいた商売は
破産してしまう。悲しむ両親にいたたまれず、智恵子と賢治は、これから
どうしたらいいのか、賢者を訪ねて旅をする・・・
賢者から教えられたのは、日本に古くから伝わる知恵。
忘れられた叡智の中に、未来を拓くヒントがあった。
そんなストーリーの寓話的ポエムです。
TEDのプレゼンでは、サブプリモのあたりでクスリと笑いがこぼれました。し
かし、その後、静かで深い思索の旅へといざなわれていきました。
会場の中に静かに広がった不思議な世界を本書からも感じることができる
でしょう。
それは、未来社会が、資本主義の未来が、かすかな光の向こうに見えるよ
うな爽やかな高揚・・・とでもいえばよいでしょうか。
この本を読まれるときは、先に「見えない資本主義」を読まれるのをお勧め
します。
http://www.webook.tv/archives/2009/07/post_54.html
そして、Youtube の動画をBGMにしながら読むとよいでしょう。
http://bit.ly/DrTasakaTED/
この本から、田坂さんの新しいスタイルを楽しんでほしいですね。
(英語と日本語が併記されています)
<私のひらめき>
未来から今を見る・・・タイムマシンで時代を越えてみるのは楽しいです
ね。実際にタイムワープすることはまだできませんが、頭の中でワープす
ることは今でもできます。
過去に戻る、未来から今に戻る、未来にいって自分を見てくる、いろんな
方法がありますが、そういう形で自分や人生を見つめるのも楽しいもの。
あるいは、会社の未来をメッセージとして社員や顧客に伝えることも可能
ですね。
先日、NHKで「10年先も君に恋して」というドラマがありました。離婚を前
に、夫が10年前に宇宙エレベーターで未来から現代に戻るという物語で
す。愛し合った男女も、時が経つにつれ大切なものが見えなくなることが
あります。時空を超えると、見えないものがちょっと見えたりするかもしれ
ません。
ビジネスでも家庭でも、ちょっと時空を超えて考えてみるのも、いいもん
ですね。(それじゃ、また、10年後に、また会いましょう! 笑)
<お勧め度>
★★★★★+見えないもの
◆目次
なし
- 2011年5月 2日 (月)
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