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Vol.091 結果を出して定時に帰る時間術

結果を出して定時に帰る時間術.jpg『結果を出して定時に帰る時間術』

小室淑恵著

成美堂出版

2008年2月

 

 


こんにちは。キアです。

まったくもって定時に帰れていない(結果を出せているかどうかは聞かないで!)私が、
「結果を出して定時に帰る時間術」タイトルの本を読むのは
気恥ずかしいような気もしました。

ですが、むしろそんな人が読むべき本なのでしょう。

定時に帰る方法の本といえば、残業禁止の会社として有名な「トリンプ」の社長
吉越浩一郎氏の著書の『「残業ゼロ」の仕事力』もあります。

『「残業ゼロ」の仕事力』は、
経営者や上位の管理職が「部下の残業を減らして、業績を上げる方法」
(例えば「リーダーが(残業を)ゼロにしろといったら、有無を言わせずやらせる」
「残業したら罰金を取る」)だったのに対して、この「結果を出して定時に帰る時間術 」は、
私のような「一社員」向けに書かれている本です。

本書の第1章には、ワークライフバランスを考えずに働いている人と、
うまくっている人の比較例が書かれています。

<ワークライフバランスを考えずに働いているA子さん>

就業時間終了まであと1時間。
明朝締め切りの企画書は進んでいない。
彼に電話して食事の約束をキャンセル。
気持ちが沈んだまま深夜まで残業し、終電ギリギリに企画書が完成、
就寝は2時頃に。

明朝は寝不足でなかなか起きられず、
ギリギリに出社して企画書を提出しても上司の評価はさんざん。

午前中は修正で終わり、昼まで終わる予定だった仕事は午後に回ってしまい、
今晩も残業は確実、眠くて頭はまわらない。

<ワークライフバランスがうまくいっているB子さん>

就業時間1時間前に企画書作成が終わっていないのはA子さんと同じでも、
脅威の集中力を発揮し、1時間で企画書を書き終え、彼と楽しく食事をして、
22時に帰宅。

彼との話や街で目にしたものを思い出しているうちに、
企画書に追加したいアイディアがわいてきて、メモをとって就寝。

翌朝の目覚めはすっきり。
早めに出社して、前日仕上げた企画書に昨晩思いついたアイディアを追加、
見直しでみつけた誤字も修正して上司に提出して、評価は上々!


いくらなんでも事例が極端すぎるんじゃないか、とか、
そんなにA子さんをいじめないで、などと思いつつも、
読んでいて非常に身につまされます。

ワークライフバランスというと、
「仕事を早く切り上げて、私生活や家庭を優先すること」というイメージを
もってしまいがちです。

本書ではそうではなく、
「私生活を充実させることで、結果的には仕事の質と効率が高まり、
どちらもうまくまわる状態にする」ことなのです。

「ワークライフバランスを大切にしていて、時間の使い方が上手な人」とは、
本書の定義によると、
「与えられた時間のなかでで、自分の能力をフルに発揮することができ、
さらに次の仕事につなげていく人」のことなのです。

本書はこのようにワークライフバランスに対する考え方を
根本的に変えてくれるだけではなく、時間を上手に使って、
早く帰るための具体的方法についても教えてくれます。

その中でも特に重要視されているのが、
「プレゼンスキルを磨く」ことです。

プレゼンスキルがあれば、
「端的で説得力がある話し方をすることで、会議が短時間で終わる」、
「営業の成約率を高め、訪問件数を減らすことができる」という効果があり、
「それによって短縮することができた時間を自己研鑽にまわし、
更にプレゼン能力が向上する」、
「自己PRがうまくいくので、転職活動もラクになる」と
いいことづくめなようです。

では、私のようにプレゼンが苦手な人はどうすればいいの??と思うと、
・実践で場数を踏む
・発表前に2人以上の人にきいてもらう、プレゼン資料をいつも鞄に入れておいて
 いろいろな人に見せてコメントをもらう
・ネガティブワードを減らす
・感情をこめる
・無駄なデータは削る
・いきなりパワーポイントで資料を作り始めず、その前にまずは「現在の問題」
 「自分の提案」「解決された未来」の3つを図にし、それを箇条書きではなく、
 ちゃんとした文章に書き起こす

というようなプレゼンスキルの磨き方指南も、本書にはあります。


近年残業が非常に増えて苦しくなり、
以前は毎日1本書いていた書評ブログをやめてしまった私も、
こうして本書の書評を書いていると、
自分が上記の「A子さん」状態になってしまいそうだということに気づいたり、
そのために何をするべきかと考えるようになります。

仕事以外の時間が仕事の質を高める、ということを身をもって実感したのでした。

 

◆目次

プロローグ
第1章 忙しくてどうしようもないあなたへ
第2章 残業をやめてみよう
第3章 「忙しすぎる人」の悪い習慣
第4章 周りを巻き込んで、時間短縮!
第5章 仕事時間が半分になるスーパー時間術
第6章 プライベートを充実させる時間管理術
第7章 小室流!「四足のわらじ」を履く私の時間術
エピローグ

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