『プレゼンテーション Zen』
プレゼンは、シンプルで行こう!
ガー・レイノルズ(Garr Reynolds)(著) /ピアソンエデュケーション
2009年9月
みなさん、こんにちは。松山真之助です。お元気ですか?
今日は、とても刺激的なプレゼンテーションの本をご紹介しましょう。
<この本のアート>
パワーポイントでのプレゼンテーションは、ずいぶんお世話になっています。
手元のUSBメモリーには、ごろごろファイルがはいっているし、研修や講演
、大学での講義などこれなしにはありえなかったかも・・・。
本書は、そんな私のいつものプレゼンスタイルに、大きな「?」と「!」を与
えてくれました。
「?」は、そのステレオタイプなやり方って、ほんとにいいの?
っていうものです。45分間のプレゼンは、聞く人に"苦痛と忍耐"を強いて
いたんじゃないのってことですね。いやいや、僕に限って、そんなことは・・
・と思いたいですが、いくつか思い当たることがなきにしもあらず。汗
「!」は、たくさんありますだが、印象的なメッセージは
* あなたのコトバを、そのままなぞったものではなく、その言葉を効果的
に演出するものがいい。プレゼンテーションは、感情を伝えることであ
る。一枚のスライドには6語まで。絶対厳守である。
安っぽい画像はだめ。プロがとった写真素材をつかうこと。
回転などの画面遷移の変化は無用。シンプルに。
文書による配布資料をつくれ。終了後それを配布しますといっておく。
(セス・ゴーディン)
* 厳しい制約のなかで仕事をすることを強いられる時、
創造力は、最大限に引き伸ばされる。 (T.S.エリオット)
→ http://www.pecha-kucha.org/ ペチャクチャという面白い
活動がある。20枚x20秒=6分40秒という制約の中で
すばらしい創造性が発揮されているらしいですね。
* 心に残るメッセージは次の特徴がある
単純明快である(Simplicity)
意外性がある (Unexpectedness)
具体的である (Concreteness)
信頼性がある (Credibility)
感情に訴える (Emotions)
物語性がある (Stories) --> SUCCESs
* デジタル・ストーリーテリングは、2つの世界の最も良いものを組み
合わせている。デジタル化されたビデオ、写真、アートなどの「新し
い世界」と、物語という「古い世界」である。
PowePointのスライドを箇条書きで埋めるような古いやり方は、刺激的
な画像や音声をともなった物語によって実例を示す新しいやり方に取
って変わるだろう。(デイナ・チアリー)
Judou、Zenなどの思想をひもときながら、方法論ではなく、思想、考
え方に重きをおいた展開になっています。準備段階、デザイン、プレゼンの実
施の3つのプロセスを追って、なかなか深い考察が展開されていきます。
準備では「抑制」を、デザインは「シンプルさ」を、そして実施では「自然さ
」を心がけるべし、というのが本書のメッセージです。
ついつい、プレゼン資料は、何十枚ものこってりものになりがち。気合を入れ
て、あれもこれも・・・と太っていきがちですね。
極力シンプルにするのは、なぜか? それは、パワーポイントに従ってプレゼ
ンするのではなく、パワーポイントを印象的な道具として使うためだからです。
いくつかの対比事例は、とても説得力があります。
また、Appleのスティーブ・ジョブスとMSのビル・ゲイツの対比なども
とても面白い比較になっています。
実は、この本には、試してみたいたくさんのテクニックもあるのですが、本当
のメッセージは、技術ではなく、プレゼンテーションの"心得"ですね。
本書を読み、新しいプレゼンに挑戦してみたくなった私です。
<私のつぶやき>
本書で登場するプレゼンのパワーポイント写真には iStockphoto.com 提供と
いうのがいくつかあります。有料の材料サイトで、写真、イラスト、動画など
著作権フリーで安全な素材が購入できるのです。かなり格安。安いのは1ドル。
逆に自分がデザインした画像や写真を販売することも可能です。
http://nihongo.istockphoto.com ← ここ、結構遊べます。
金魚が小さいハチから大きいハチへジャンプするリアルな画像など、こういう
ところでゲットしてもいいでしょうね。
プレゼンに使う素材を、PCのできあいの画像ですませるというのは、プロじ
ゃなと思った次第です。
単純明快である一方、素材はこだわってもいいかもしれません。
次の芸大講義は、ちょっと進化してみようかな~。
<オススメ度>
★★★★★+常識を覆す
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イントロダクション
1. 今日のプレゼンテーション
準 備
2. 創造性と制約
3. アナログ式に計画を練ろう
4. ストーリーを作り上げる
デザイン
5. シンプルであることの大切さ
6. プレゼンテーションのデザイン:原則とテクニック
7. サンプルスライド:画像とテキスト
実 施
8. 完全にその場に集中すること
9. 聴衆と心を通い合わせる
次のステップ
10. 長い旅が始まる
- 2010年7月27日 (火)
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