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Vol.082 会社でチャンスをつかむ人が実行している本当のルール

会社でチャンスをつかむ人が実行している本当のルール.jpg『会社でチャンスをつかむ人が実行している本当のルール』

福沢 恵子, 勝間 和代

ディスカヴァー・トゥエンティワン

2007年6月

 

こんにちは。キアです。

今回ご紹介する本書「会社でチャンスをつかむ人が実行している本当のルール」は、
以前こちらのメルマガでもご紹介した、ベティ・L. ハラガン著
「ビジネス・ゲーム―誰も教えてくれなかった女性の働き方」
http://blog.livedoor.jp/nomurakia/archives/51082126.html
の日本版です。

本書は、「ビジネス・ゲーム」が絶版になっていた時期に
(現在は知恵の森文庫から復刊)、訳者の福沢恵子氏と、新入社員だった当時に、
「ビジネス・ゲーム」を読んで働き方を一変させたという勝間和代氏が、
「復刊ができないなら、自分たちで書いてしまおう」「せっかく書き起こすのだから、
現在の日本にあった構成と内容にしよう」と書いた本なのです。

本書に書かれている「本当のルール」は、下記の15個です。

**********************

一般的なルール1: 出世のために仕事をするべきではない。
                 やりがいが重要である。

 →リアル・ルール1: 組織で働く以上、出世をしなければやりがいも生まれない。


一般的なルール2: まじめで有能であれば、周りから認められ、評価される。

 →リアル・ルール2: 自分が有能だと思っている人が、
                    はたから見て有能だとは限らない。


一般的なルール3: 社内政治は本来あってはならないもの、関わるべきではない。

 →リアル・ルール3: 社内政治は仕事をスムーズに進めるための
                   情報交換のシステムとして活用する。


一般的なルール4: 仕事は中身が重要であり、お金にこだわるべきではない。
 
 →リアル・ルール4: 働きに見合った報酬を要求しないと、なめられる。


一般的なルール5: 仕事の場で群れるのは慎むべきだ。

 →リアル・ルール5: 企業では、一匹狼よりも、チームワークのとれる人が求められる。


一般的なルール6: 上司からよくほめられるのは、評価が高い証拠である。

 →リアル・ルール6: 上司のほめ言葉は下心ありのリップサービスの可能性が高い。


一般的なルール7: 本音とタテマエを使い分けてはならない。

 →リアル・ルール7: たとえ正論であっても、本音を言って相手を否定してはいけない。


一般的なルール8: 人を攻撃してはいけない。

 →リアル・ルール8: 攻撃されたら反撃する。


一般的なルール9: 人から嫌われてはいけない、

 →リアル・ルール9: 誰からも嫌われないでいることなど、ありえない。


一般的なルール10: 残業もいとわず、できるだけたくさん仕事を
                  する人のほうが評価される。

 →リアル・ルール10: 時間数ではなくて成果(アウトプット)が評価の対象となる。


一般的なルール11: 上司の機嫌をとるよりも仕事の内容で勝負すべきだ。

 →リアル・ルール11: 一見、ごますりに見える行為や習慣も、
                    仕事を協調して効率よく進めるためには必要だ。


一般的なルール12: 失敗して叱られるようなことがあってはいけない。

 →リアル・ルール12: 叱られたときこそ、成長のチャンスとなる。


一般的なルール13: 仕事とプライベートはきっちり分けるべきだ。

 →リアル・ルール13: 仕事もプライベートも充実すると、
                     きっちり分けるという意識が消える。


一般的なルール14: 産休・育休は、当然の権利として堂々と取得していい。

 →リアル・ルール14: 産休・育休の取得を当然の権利と考えない。


一般的なルール15: ルールはいかなるときも守らなくてはならない。

 →リアル・ルール15: ルールにこだわらない。

**********************

「ウラ読み」ができず「タテマエ」を信じがち、という生真面目さを
もっていることが多い女性は、リアル・ルールに気づかないことが多いそうです。

そんな女性たちに「会社というジャングルの中で道に迷わず、
目的地に迅速に、安全にたどり着くためのコンパスとして、
本書を活用していただけたら幸いです」と、本書の冒頭には書かれています。

どのルールも含蓄が深いものですが、中でも一番印象的なのは、
やはり第1番目のルールである、
「組織で働く以上、出世をしなければやりがいも生まれない」です。

「別に出世なんかしたくない」との意見を持つ人も少なくない中で、
「自分は出世したい」ということを表明すると、
「なぜそんなに出世なんかしたいのか?」と聞かれてしまうことがあります。

そのように面と向かって聞かれてしまうと、どう答えていいのか
わからなってしまいそうですが、本書のルール1の解説に書かれていることは、
明快な回答となっています。

本書が定義する「出世」とは、大きな机に座って、名詞に肩書きが入って、
偉そうに振舞う、という自分が「世間的にどう見られるか」ということではなく、
「権限と責任の範囲が広がること」です。

「出世よりやりがい」との一般的な(まやかしの?)ルールに
はまってしまいがちですが、「個人の成長とやりがいを実現するためにも、
権限や責任をともなう出世は必要。遠回りをしないよう、
出世につながるルートやキーパーソンを見きわめること」、というのが、
ルール1のまとめの言葉となっています。

また、ルール2の「有能の定義とは、相手の期待を超えた仕事をすること」、

ルール4の「昇給を言い出さないのは、お金にこだわるのは嫌だという
きれいごとを言って、実は責任を受けないことへの言い訳をしているようなもの」、

ルール6の「上司のリップサービスにのせられて、人事評価につながらない
仕事をいくらやっても、昇給・昇格には直結しません。出世をしないかぎり、
結局は自己実現もできません」

ルール9の「私たちには嫌う権利もあるし、嫌われる権利もあるのです」、
などの言葉が心に残りました。

これらは、本書が本来ターゲットとしている女性だけでなく、
男性についても必要なルールや言葉だと思います
ルール14だけは男女で差が大きそうですが)ので、
本書は女性だけはなく、男性にも読んでみて欲しい本です。

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