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Vol.061 なまけもののあなたがうまくいく57の法則

なまけもののあなたがうまくいく57の法則.jpg『なまけもののあなたがうまくいく57の法則』(大和書房)

本田直之著

2009年7月

 

 

こんにちは。キアです。

この「なまけもののあなたがうまくいく57の法則」の表紙は、
ぶら下がったナマケモノの絵。

カバーの折り返しにはねころがるナマケモノ、裏表紙には膝を抱えて座った
ナマケモノがいます。

「なまけもの」とは、
・始められない
・続けられない
・だらだらしてしまう
人のことです。

本書の「はじめに」に書かれているのは、「なまけもの」と「面倒くさがりや」の
違いで、面倒くさがりやは自覚症状があるのに対して、ツケが長期的に少しずつ
膨らむため、自覚しづらいのが「なまけもの」だそうです。

また、本書ではそんななまけものを否定するのではなく、「ちょっとした工夫で
プラスに転換できる」「なまけものの対極の働き者であることは、必ずしも利点
ではなく、むしろ『工夫』という武器を持ったなまけものほうが有用な存在」と、
書いています。

本書は、なるべく怠けたいという思いを出発点に、いつも工夫しながら前に進んで
いく、「前進型のなまけもの」になるための法則を書いた本なのです。

まずは「なまけものであること」を肯定的にとらえていること自体が、
一般的な考え方とは違っていますが、本書で取り上げられている57の法則も、
自分が今まで考えていたことを覆すようなものが多くなっています。


例えばこんなこと。

■法則4:「やればできる」はウソ

 「やればできる」と考えているなまけものは自分の能力に過度な自身を持って
 いるせいで、ほとんど工夫を考えない。

 →「工夫せずに失敗」して、自己嫌悪に陥っているナマケモノの絵がキュートですが、
  まさに自分が「やればできる」と考えがちなので、読んでいてドキドキしてしまいます。

■法則5:優先順位でなく思いついた順にやる

 なまけものにとって大切なのは、とにかく「仕事をためない」こと。

 →たいていのビジネス書には、「日々の仕事に優先順位をつけて行うべき」
  ということが書いてあるものですが、本当に忙しいときには、優先順位を
  つける余裕すらなく、優先順位をつけようとするだけで疲れてしまうことが
  多いです。そこを本書に「思いついた順にやればいい」と言い切ってもらった
  ことで、気持ちが楽になりました。

■法則10:疲れたら「積極的」に休む

 残業に疲れて家に帰り、疲れたなあとソファに座ってだらだらとテレビを
 見続けていても、疲れは回復するわけがない。疲れたときに必要なのは、
 だらだらすることでなく、睡眠をとること。

 →「疲れて家にかえってだらだらし、なかなか寝る支度をしない」は、
  これもまた自分がやりがちなことですので、「明日からはさっさと寝よう」と
  思いました。

■法則27:同じ服をたくさんそろえる

 気に入ったべーシックなデザインの服は、同じものを何着をもつことで、
 着るときに迷うことがなくなる。

 →女性としては同意しかねるところもありますが、何種類服を買っても、
  「気に入ったものばかりよく着てしまってボロボロにする」ということは
  やりがちなので、こういう考え方もあるのだと新鮮に感じました。

■法則32:「気持ちのいいこと」を組み合わせる

 勉強したらケーキを食べる、豪華なディナーを食べる、と言った
 「自分へご褒美」作戦がうまくいかないのは、ご褒美そのものに問題があるから。
 「3ヶ月英語を勉強したら海外旅行にする」「走ったあとにサウナと水風呂に
 入ってさっぱりする」というような、行動とご褒美が直結する組み合わせに
 することで効果が上がる。
 
 →行動に連動させてご褒美の内容を考える、ということまで頭が回ったことが
  なかったので、この項目もまた新鮮でした。

■法則54:好きを仕事にせず、仕事を好きになる

 好きなことを仕事にするのは、狭き門であるし、仕事にしてしまうと好きなことを
 純粋に楽しむことが難しくなり、せっかくの「好きなこと」を失ってしまう。
 「いまの仕事を好きなる」ことの方がずっと簡単。
 いまの仕事を好きになるためには、仕事の出発点を外部からの動機付け(=やらされる)
 ではなく、「内部からの動機付け」にすることが必要。

 →この歳になっても「いまの仕事は好きなことじゃないのではないか」と
  悩むこともある自分としては、こころに響く言葉でした。


本書にかかれた57の法則は、「なまけもの」でも実践できるようにハードルが
それほど高くないものが多いので、読み終わったときには、「幸福ななまけもの」を
目指して、今日からでも実践していこう!という気持ちになります。

ビジネス書としては良心的な1000円というお値段もうれしい本です。

 

◆目次
1 発想を変えてみる
 ・なまけものである自分を認める
 ・あえて他人に流される
 ・努力と工夫を間違えない ほか
2 毎日の生活を変えてみる
 ・部屋の汚れをバロメーターにする
 ・常習性のある浪費に手を出さない
 ・雨が降ったら休む ほか
3 仕事のやり方を変えてみる
 ・メールは夜にチェックしない
 ・上司を利用する
 ・人に教える ほか

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