『藤田晋の仕事学』(日経BP社)
藤田晋(著)
2009/4
こんにちは。キアです。
今回ご紹介する「藤田晋の仕事学」は、サイバーエージェントの社長、
藤田晋の著書です。
ベンチャー企業の社長の著書といえば、
派手しい成功譚的なものを想像してしまいますが、
この「藤田晋の仕事学」は、非常に生真面目でストイックな仕事論でした。
人生のうち大きな割合の時間を費やすことになる「仕事」について、
どんな心構えで臨むべきか、が語られているのです。
第1章 職場に不満がある人に
第2章 成長速度を上げたい人に
第3章 円滑な意思疎通のために
第4章 初めて上司になる人に
第5章 自ら考え実現するために
第6章 今すぐ結果を出すために
第7章 オフにも成長するために
という構成となっており、各章には社会人になってまだそれほど年数が
たっていない人から、管理職世代までに向けたメッセージが
1項目3ページで書かれています。
この1項目3ページは、本書が「日経ビジネスアソシエ」の
連載の書籍化であるからなのですが、
通勤電車の中などで細切れの時間にも読みやすく、
また、読後に今自分に必要なメッセージの項目だけを読み返したい、
というときにも好都合です。
本書の中でも、特に印象に残ったのが、
第1章の「職場に不満がある人に」です。
・会社にいれば、必ず怒られるくらいに思って間違いありません。
だからこそ、怒られたときは「これで、またひとつタフになれる」と
いったように、前向きな方向にぜひ考えて欲しいのです。
・「人が足りない」と愚痴をこぼすよりも、「忙しくても人は増やせない」と
いう前提で/どんなに忙しくても、前向きな気持ちさえあれば頑張れます。
「自分だからこの量の仕事をさばけけているんだ。
会社にとって自分はかけがえなのない存在だ」だと気持ちを切り替えれば、
モチベーションアップにつながりますし、よい人事評価を呼び込むと思います。
・上司に期待してはいけません。/仕事は好きで会社を辞めたくない、
でも上司が嫌だということだったら、上司のモチベーションを上げるか、
自分の地位を上げるか、究極的にはこの2つしか選択はないと思っていいでしょう。
・運悪くダメ上司の部下になった場合は、「ジャングルで突然迷子になった」と
いうぐらいの苦境と考えてみてください。
ジャングルで迷子になったら、それこそあらゆる手を使って脱出しようとしますよね。
同様に、ダメな上司の部下になった場合は、その上司と離れるその時まで、
ひとつひとつの問題を地道に解決していくしかありません。
・転職を考えるなら、まず「辞め時」をきちんと見極めることが必要です。
転職によってキャリアをリセットしたくなるのは理解できますが、
ここはあえて、不満がある時に転職を考えないことを私はお勧めします。
と、いうように、どのように職場を変えていくかではなく、
その職場の中で、自己がどのような考え方を持つべきかについて書かれており、
現在の職場について悩んでいる人には心に響く内容となっています。
本書に書かれた「情熱を持たずに日々仕事をすることは、人生の時間の損失」という
言葉のように、仕事とは、それに対する考え方次第で人生を豊かに過ごすか、
不満ばかりをためて「時間の損」を続けて過ごすかが決まってしまうものだということを
教えられました。
◆目次
第1章 職場に不満がある人に
第2章 成長速度を上げたい人に
第3章 円滑な意思疎通のために
第4章 初めて上司になる人に
第5章 自ら考え実現するために
第6章 今すぐ結果を出すために
第7章 オフにも成長するために
- 2010年7月27日 (火)
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