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Vol.056 戦略キャンプ~2泊3日で最強の戦略と実行チームをつくる

戦略キャンプ.jpg『戦略キャンプ~2泊3日で最強の戦略と実行チームをつくる』(ダイヤモンド社)

松山雅樹(監修) 森田元・田中宏明・佐藤俊行(著)

2009/03

 

みなさん、こんにちは。松山真之助です。お元気ですか?。

今日の本は、ひさびさに本格的だなぁと感心したお勧めのビジネス書です。

内容は、企業戦略を実行可能なものにするための「合宿経営」について書かれ
ています。

多くの企業が抱える根深い問題をどう解決できるか・・著者の経験と洞察をも
とにしたユニークで実践的ヒントがいっぱいあります。

ストーリー仕立の構成と、マインドマップによるリアルタイム議事録が、物語
をとてもリアルにし、かつ面白くしています。

日常で経験する会議やミィーティングでの本音と建前のせめぎ合いや、部分最
適か全体最適かといった矛盾する状況での心理描写が実に見事です。
あるある、そういう時って・・・と思いながら読めることでしょう。


物語の舞台は、創業50周年を迎えるアイバ包装という中堅企業。
中期計画で謳われた「事業のサービス化」と「海外事業の立て直し」は、
言葉ばかりで目標には程遠く及ばず・・・が現実だった。
危機感をもった社長は、営業企画部長の田尻に主要な部長を集めた合宿
を行い、打開策を策定するよう指示をだす。

それまでいくつかの難問を合宿で解決してきた田尻だが、今回のテーマ
は重すぎる課題だった。「やるしかない」と覚悟を決めた田尻を中心に、
問題解決の合宿が始まる・・・

部門を背負う部長たちとの格闘は、思うようには進まない。堂々めぐり
や、禅問答など微妙な空気も流れるのだが、あるときから裃を脱ぎ捨て
て、本音を出さざる得ない状況になっていく。


こんなストーリーが展開され、登場人物の心理描写が丹念に進められていきます。
まるで会議に参加しているような雰囲気にさせてくれるのは見事といえましょう。


合宿経営は、開催するほうも参加するほうもそれなりの覚悟がいります。本音
と建前のうごめく会議を、ほんとうに意味あるものにするには、理論と感情の
両面の納得できる合意が必要だといいます。合宿経営は、そういう場を意図的
に生み出す素晴らしいしかけ、ではないでしょうか。
「ギリギリで成立する合意こそ、戦略をやり遂げる力を生むのである」という
著者たちの考えは、とても納得性があります。

日常の会社(会議室)を離れ、雰囲気をかえて行う合宿には、独特の空気が流
れます。建前や立場を超えた本音のぶつかり合い、夜の部での融合など、さま
ざまな場面を経て、ひとつの方向を見出すプロセスこそが、戦略キャンプの醍
醐味かもしれません。

物語と解説がほどよくマッチした、すばらしい経営の書、といえましょう。
経営者やマネジメントの方にとってもお勧め!です。


お勧め度は、★★★★★+理論と感情  です。

 

◆目次

  第I部 会社を変える戦略キャンプ

  第II部 ケーススタディ 天下分け目の戦略キャンプ

  第III部 戦略キャンプ実践マニュアル

  合宿のノウハウとドゥハウ

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