会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ(毎日コミュニケーションズ)
齊藤正明 (著)
2009/2
こんにちは。キアです。
「会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ」というタイトル、
そして帯に書かれた「世界同時不況の今、読むべき『修練の書』」という
キャッチコピーのインパクトが絶大な本です。
「マグロ船に乗せるぞ」と言えば、借金取りの脅し文句の定番(?)のようですが、
民間企業の研究所に勤務する会社員であった、本書の著者の齊藤正明氏は、ある日、
上司に「マグロ船に乗ってこい」と、命じられます。
マグロの鮮度保持剤の研究開発のためには、マグロの全てを知ることが必要
→マグロ船に乗るべきだという、上司の無茶な論理に、気弱な著者は逆らうことができず、
40日以上のマグロ船生活をおくることになったのです。
そんな経緯で著者が生活を共にした、マグロ船の漁師たちのセリフは名言の宝庫でした。
■「マグロを捕りに行くとき、一番大事なことは、『決める』こと」
→マグロが捕れるかどうかは、じっくり考えてもすぐに決めても、結局、確率は50%。
だったら早めに決めて、決めた回数を多くすれば、漁ができる回数も増やせる。
■マグロが捕れる日も、捕れない日も、漁師のやる気は変わらない
→「いいことが起きたら喜んで、嫌なことが起きたら暗くなる。
それじゃ犬と同じ。人間は、感情をコントロールできるもの」
■5時間かけて仕掛けた針に、マグロが1匹もかからなくても嫌にならない
→「できることを全てやった後に、マグロが捕れるかどうかは海が決めること。
陸の人たちは、人間がどうにもできないことまでなんとかしようとするのが、
疲れる原因」
■「船に乗るまで、毎日生きているのが楽しかったか?」という質問に対し、
「どちらかというと辛かった」という著者へ漁師の言葉
→「『毎日がつらいです』なんて、毎日メシが食えているやつが言うかい!」
■怪我の治療も機械の修理も自分たちで出来る漁師たちに対して、「自分は何もできない」と
言った著者への漁師の言葉
→「『自分はスーパーマンだ!』と思いすぎるから、現実とのギャップに苦しむ。
最初は『自分は何もできないダメなやつだ』と認めることから、一歩ずつ、
自分が得意だったり、好きなことを磨くんだ」
あまりにも出来すぎというか、漁師たちがいいセリフをいいすぎなんじゃない?とも
思ってしまいますが、他に誰も助けてくれない海の上で、何十日も同じメンバーで顔を
つき合わせて生活するマグロ船漁師は、ストレスをためずに生きる術を知っている、
と言われれば、説得力を感じます。
実際にマグロ船に乗るのではなく、この本を読んだだけでは
「会社人生で必要な知恵が全て学べる」まではいきませんが、
仕事に行き詰まりを感じたときに、元気が出るような気持ちになる本です。
◆目次
第1章 海の男はストレス知らず
第2章 海と向きあえば自分がわかる
第3章 海の男は仕事を楽しく変える
第4章 マグロを釣るために必要な考え方、ものの見方
第5章 基本に忠実であれ! 時に大胆かつ賢くふるまえ!
第6章 マグロ船で学んだ 人を活かすコミュニケーション術
- 2010年7月27日 (火)
- 書評メールマガジンバックナンバー
- Newer: 成功したければ目標は立てるな
- Older: Vol.029 道は開ける














