柏木吉基(著)
2009/6
まず、このタイトルが好きだ。
ダジャレじゃないか!(笑)
「勘定より感情」って、何の話かっていうと「行動経済学」のお話です。
行動経済学とは、そもそも人は合理的な行動をとるとはかぎらない、
だからその非合理行動を研究してみよう、という学問です。
本書は行動経済学を、日常生活やビジネスシーンに結びつけながら、
わかりやすく解説しています。
「あ~、それ、あるある。」って大きくうなずくこと数十回。
例えば、あなたなら次のうちどちらを選びますか?
(A)今すぐに10,000円もらう
(B)1年後に12,000円もらう
私は、Aと答えました。
経済的には明らかにBのほうがトクです。
20%以上の利息がつく預貯金など、ほとんどないからです。
でも、多くの人がAと答える。
理論どおりにはいきません。
人間が時間の経過とともに価値を認識するときの割引率は、
金利に使われる割引率とは異なる性質を持っています。
人が感じる割引率は一定でなく、現在に近い段階でガクンと減り、
その後ゆるやかに減っていきます。
だから、今日の1万円のほうが価値が高く感じるんです。
でもこれも、人によって感じ方は違います。
夏休みの宿題を追い込みでやるタイプは、時間割引率が大きい人。
理論的には、今やってもあとでやっても、苦労は同じなんですがね。
こういう人はエンゲル係数(食費)も高いそうですよ。
うーん
どうやら私は時間割引率の大きい人ってことになるな・・・
それはさておき、
行動経済学って面白そうじゃありませんか?
客観的にデータを見て判断しているようでも、
実はバイアス(思い込み)がひそんでいることは往々にしてあります。
「人にはバイアスがかかる性質がある」と知り、
「それって本当?」と疑ってみることが大切なんですね。
小川晶子
◆目次
第1章 なぜ、売上アップにつながらない販促が正当化されるのか
第2章 S字の魔力がイエスマンを作り出す
第3章 ネガティブをポジティブに変える法則
第4章 愛着はムダ仕事の素?
第5章 若者はなぜ3年で辞めるのか
第6章 残業と先延ばしの経済学
第7章 「見た目が9割」で思考停止しないために
- 2010年7月27日 (火)
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