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Vol.029 道は開ける

道は開ける道は開ける(創元社)
デール カーネギー (著), 香山 晶 (著)
1999/10

こんにちは。キアです。

今までは、近年に出版されたビジネス書ばかりを取り上げてきましたが、
今回は、自己啓発書界の古典・元祖とでも言うべき本を取り上げてみます。

著者のデール・カーネギーが生まれたのは、1888年。なんと今より2世紀も前、
19世紀生まれの人なのです。

そして、本書「道は開ける」が出版されたのは、1950年代。

そんなにも古い本ながらも、今でもAmazonの売り上げランキングで100位台です。
日本国内だけでも累計売り上げは200万部以上だそう。そして、Amazonでの
レビュー数が101件もあり、評価平均が☆5つという高評価の本でもあります。

近年の日本のベストセラー自己啓発書は、ページに対して字数がそれほど多く
なく、図やイラストが多用されていたり、重要なところは太字で書かれていた
りしている本が多くなっています。

読書があまり得意でない人にとってもハードルが低く、本を読みなれている人
でしたら1時間もかからずに読みきれてしまうような工夫がされているのです。

それに対して、この「道は開ける」は、一応、第1部~第8部の各部の最後の
ページにその部の「まとめ」が書かれているあたりは、近年の自己啓発書のよ
うな工夫となっていますが、ページを開くと、とにかく文字がびっしり。図も
イラストも一切ありません。

読書があまり得意でない人の場合は、ページを開いたとたんに挫折してしまう
可能性もあります。(このメルマガを購読しているような皆さんは、きっと
「読書が得意でない人」ではないと思いますが)

しかも冒頭の「本書から最大の成果を得るための九ヶ条」には、各章を二回づ
つ読めだとか、精読し終わった後も毎月読み直せだとか、大変なことが書かれ
ているのです。

この九ヶ条をきっちり守ることは出来なくても、途中で疲れて事例はいくつか
飛ばして読んでしまったとしても、とにかくこの本を一度読んでみて欲しいと
私は思います。


著者のデール・カーネギーは、夜間学校の成人クラスで教師をしていた際に
「悩みごとは人間の直面する重大問題の一つなのだから、『悩みごとの解消法』
について教えるべき」と考え、当時入手できる悩みについての本全てに目を通
しました。

それらの中に自分のクラスでテキストとして使えそうなものが無かったため、
みずから書いた本がこの「道は開ける」なのです。

この本に書かれた「悩みごとの解消法」のうち、まず最初に書かれているのは、
第1部第1章のタイトルともなっている「今日一日の枠の中で生きよ」です。

未来に不安を感じて、現在の生活から逃避したり、過去の出来事を公開するあ
まり、現在を傷つけてはならない。「過去と未来を鉄の扉で閉ざせ。今日一日
の枠の中で生きよう」と、書かれています。

また、第2部「悩みの分析と解消法」では、悩みごとを分析することについて
書かれています。

この第2部の中の、第5章は「仕事の悩みを半減させる方法です。この章では、
仕事上の障害を克服し、悩みを半減させる方法が書かれています。

それは、以下の4つの質問を適用することです。

 1.問題点は何か
 2.問題の原因は何か?
 3.いくとおりの解決策があって、それはどんなものか
 4.望ましい解決策はどれか?

このメルマガを読んでいるみなさんの中でも、「仕事の悩み」を抱えている人
は多いのではないでしょうか。

本書に引用された言葉によると、「悩みに対する戦略を知らないビジネスマン
は若死にする」のだそうです!「悩み」は心臓病、頭痛、高血圧、あげくの果
てには虫歯の原因ともなるのだそう。

若死にしないためにも、ぜひこの本を読んで、悩みに対する戦略を身につけて
ください。

そして、本書ラストの一文に
「皆さんにも本書を熟読されることをお勧めしたい。常にベッドの脇において、
各自の問題に応用できる箇所には線を引いておくとよい。その部分を研究史、
利用しよう。本書はいわゆる『読む本』ではない。新生活に進むための『案内
書』なのである!」

と、書かれているように、「座右の」ではなく、「枕元の」カーネギーを初め
てみてください。

◆目次

1 悩みに関する基本事項
2 悩みを分析する基礎技術
3 悩みの習慣を早期に断とう
4 平和と幸福をもたらす精神状態を養う方法
5 悩みを完全に克服する方法
6 批判を気にしない方法
7 疲労と悩みを予防し心身を充実させる方法
8 私はいかにして悩みを克服したか―実話三十一編

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