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Vol.025 「勝間和代の日本を変えよう Lifehacking Japan」勝間和代(毎日新聞社)

勝間和代の日本を変えよう Lifehacking Japan 『勝間和代の日本を変えよう Lifehacking Japan』(毎日新聞社)

勝間和代(著)
2007/1

 「カツマー」と呼ばれる熱狂的ファンを持つ、勝間和代さん。

勝間和代さんの名を世にとどろかせたのは「無理なく続けられる 年収10倍 アップ勉強法」という、勉強法についての自己啓発書です。

 勝間和代さんのその他の著書には、効率化についての「効率が10倍アップす る新・知的生産術―自分をグーグル化する方法」や、フレームワーク思考につ いての「勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力」、自立した女 性になる方法についての「勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイ ド」などのベストセラーがあります。

 なので、勝間和代さんと言えば「自分を変える技術」についての本を書く人 だというイメージを持っていました。

 ですが、この「勝間和代の日本を変えよう Lifehacking Japan」は、一味違 います。「自分を変えよう」ではなく、「日本を変えよう」なのです。

 最近、勝間和代さんの著書をはじめとする勉強本がブームとなっていますが、 本書によると、この勉強本ブームとは、

 「気がつくと課せられるバカみたいな長時間労働、死ぬほどの残業から逃れ るためには、生産性を上げなければならない。そのためには勉強をしなければ ならない」

 という気持ちからくるものだそうです。

 第1章「若い人が暗い国」では、人々がそんな危機感を持ってしまう、そんな 「やばい」状態の今の日本について書かれています。

 「高度成長はもちろんのこと、バブルもよく知らない」世代である、若い人 たちが「悲観的で将来への不安が強い」のは、日本というシステムの制度疲労 が原因とのこと。

 そして、そんな日本を変えていくための提言が、1章には書かれています。

 第3章「女性が産める、働ける国へ」は、男女共同参画についてや、少子化対 策について論じられています。この3章には、「子育ては『自尊心(Self-Esteem)』 を満たすこと」だと書かれています。

 「自尊心が強くないと、何か不幸があったり、会社でトラブルがあったりす ると、ものすごく自分を責めて落ち込んでしまいます。ところが、子どもとい るだけで、気持ちが立ち直ります。子どもは、少なくとも絶対的に親のことは 信頼してくれていますし、自分が時間や気持ちなどのリソースをかければかけ るほど、愛情や自身の成長で返してくれる存在です。そうすると、自然に対応 する親である私たちの自分の自尊心も強くなります。」

 とのこと。

 これは、「なぜ、子どもを育てることが良いことなのか」という質問に対し て、今まで読んだり聞いたりしたことがあるどの説明よりも、説得力があるも のだと感じました。

 最終章の「勝間和代の日本を変えよう 15の提言」では、
 (1)全体を変えるための3つの提言
 (2)男女共同参画・少子化対策のための8つの提言
 (3)ワーキングプア・貧困対策のための4つの提言
 の3部構成となる15の提言がされています

 どの提言も、綺麗事に終わらず、実際的です。特に(2)の男女共同参画・少 子化対策の提言に、その傾向が強くなっています。

 この提言からもわかるように、本書は、自己啓発を自分の内側に向けるだけ でなく、自分の外側---「日本という国」を変えていく方向に向けた本となっ ているのでした。

 時にはこのように、自分の外側を変えていくことに目を向けた本を読むこと で、さらに自分を変えていけるのではないでしょうか。

◆目次

1.空前の若年失業率、日本はなぜ若者が暗い国になってしまったのか。
2.「男女共同参画」は、女性だけのためではない
3.二大異色対談
4.ニューヨークで考えたポスト資本主義

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